ぼくとペンクリニック
こんにちは、ぼくことマヒロです。
みなさんはこの万年筆を覚えていらっしゃるでしょうか。
そうぼくが母からぶんどってきた譲ってもらったグランセ です。
長いこと使い道で悩んでおり、先日やっとインクを入れてみました。
ところが書いてみると、なかなかインクが出てこない。
筆圧をかけると出てくるんですが、力が抜けたところは文字が消えたりかすれたりします。
ぼくにとってこの状態はものすごくストレスでした。
■調整前
2回もドライアップをさせているのでどこかでインクが固まっているかもしれないし、もともとインクが出にくい万年筆なのかもしれない。
そう思いペンクリニックへ持っていくことにしました。
ペンクリニックとはペンドクターが万年筆の書き味やインクフローを調整してくれるイベントのことです。
土日にやっているペンクリニックは何ヶ月も先になるので、今回は平日仕事が終わってからダッシュで行ってきました。
平日だから空いていると思ったのですが、ぼくの前には5人ほど先客が待っていてちょっとビックリ。
店内をうろついたり雑誌を読んだり30分ほど時間をつぶしていると、ようやくぼくの番がやってきました。
早速ペンドクターに症状を説明し診てもらうと、これは万年筆の不具合ではないとのこと。
なぜインクが出ないのに不具合ではないのでしょうか?
ドクターが言うにはこれはパイロットの万年筆調整の特徴で、筆圧をかけることで文字の止め、はらいを綺麗に書けるようにしているからだそうです。
今まで万年筆は力を入れなくても書けるものだと思い込んでいたのですが、こういう考え方で調整することもあるんだと感心しました。
筆圧をかけて書きたい人、書きたくない人、この辺りは好みの問題でしょう。
でもぼくは書きたくない人なので、インクが出るように調整をお願いしました。
調整中もペンドクターは万年筆のことについていろいろお話をしてくれました。
こういうコミュニケーションがとれるのも、ペンクリニックならではですね。
今回はグランセ1本しか持っていってないので5分ほどで終了しました。
■調整後
■調整前、調整後の比較
並べてみると一目瞭然。
調整後は筆圧をかけなくてもはっきりと文字がかけるようになりました。
そしてインクの出が良くなったことでヌラヌラ感もアップ。
気持ちよく文字を書くことができるようになりました。
これでグランセを思いっきり使い倒すぞー!
ありがとう、ペンドクター!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。